オー・マイ・クムビの評価や視聴率とは?面白い?【韓国ドラマ】

16年にKBSで放送された韓国ドラマの「オー・マイ・クムビ」です。
主演にホ・ジョンウン、オ・ジホ、パク・チニ、オ・ユナ。

オー・マイ・クムビの視聴率は?

初回は5.9%という視聴率でスタートした「オー・マイ・クムビ」です。
4、5話の5.2%が自己最低視聴率なので、ほとんど数字を落としていませんね。
15話の7.2%が自己最高視聴率で、最終回は5.6%となっています。




良い数字ではないのですが「青い海の伝説」という強い競合がいたので、視聴率が伸びなかったのは仕方がないですね。
一方で名作「恋のゴールドメダル」には視聴率で勝ち続けました。

恋のゴールドメダルと違って青い海の伝説と視聴者層が被らなかった面はあったでしょう。
なんにしても数字を落とさなかっただけ及第点と言えるのかも。

オー・マイ・クムビの評価は?

今作はヒューマン系のドラマになりますね。
難病の子供が家族を探すというストーリーですね。
素材もKBS(日本で言うNHK)らしいドラマ。

主人公クムビを通じて、周囲の人間が変化していく家族ドラマ。
悲しいストーリーではあるのですが、クムビのかわいさもあってマニア層を形成したドラマですね。
オ・ジホとホ・ジョンウンのケミがよく、結末も良かったので見終わった印象も良いでしょう。




言うまでもなく評価が高いのが、主人公を務めた子役のホ・ジョンウンです。
KBS演技大賞では青少年演技賞、オ・ジホとベストカップル賞を受賞。
スター不在のキャストですが、ホ・ジョンウンの話題性があったドラマですね。

10歳の子供が主人公というドラマは珍しいわけですし、興味があるなら見てみると良さそうなドラマですね。
子役が魅力的なドラマは満足度も高くなる。
ホ・ジョンウンに惹かれるものがあれば、間違いなさそう。

オー・マイ・クムビの日本での評判や口コミのまとめ

肯定的な意見

1. 子役ホ・ジョンウンの演技力

クムビを演じたホ・ジョンウンの演技が絶賛されています。10歳という若さで難病に立ち向かう少女の複雑な感情を見事に表現し、視聴者を涙腺崩壊させるほどの感動を与えました。特に、病気の進行による記憶の喪失や感情の揺れを自然に演じ、「天才子役」と称される声が多いです。
「クムビの純粋さと強さが心に刺さる」「彼女の演技だけで見る価値がある」と、物語の中心としての存在感が評価されています。

2. 心温まるヒューマンストーリー

詐欺師のフィチョルがクムビとの生活を通じて改心し、父親としての責任感や人間性を取り戻していく過程が感動的です。家族愛や人間関係の修復が丁寧に描かれ、「温かい気持ちになれるドラマ」と好評です。
周囲の大人たちがクムビの影響で変わっていく「クムビマジック」が、多くの視聴者に希望を与えました。「優しさの連鎖が美しい」との声も。

3. テーマの深さ

若年性認知症(ニーマン・ピック病)という重いテーマを扱いながら、絶望感だけでなく前向きなメッセージを伝えている点が支持されています。病気の現実を突きつけつつも、生きることの意味や愛の力を描いたバランスが絶妙だと感じる人が多いです。
「難病を知るきっかけになった」「人生について考えさせられた」と、教育的側面も評価されています。

4. キャストのケミストリー

オ・ジホとホ・ジョンウンの父娘関係や、パク・ジニとの疑似家族的な絆が自然でリアル。フィチョルとカンヒのロマンスも控えめながら心に残るものがあり、「ラブロマンスと家族愛の融合が素晴らしい」との意見が目立ちます。
脇役のイ・ジフン(チス)やオ・ユナ(ジュヨン)も物語に深みを加え、キャラクター同士の関係性が楽しめると好評です。

5. 泣ける展開

後半、特に最後の2話は涙なしには見られないという声が多数。「クムビの健気さに号泣した」「涙腺が持たない」と、感情を揺さぶるストーリーテリングが支持されています。感動を求める視聴者にはたまらない作品として挙げられます。

6. 脚本と演出のバランス

話の展開が分かりやすく、16話というコンパクトな構成で飽きずに見られると好評。重いテーマを扱いつつも、ユーモアや軽いシーンを織り交ぜた演出が「重すぎず見やすい」と受け入れられています。

批判的な意見

1. フィチョルのキャラクターへの不満

主役のフィチョルが「中途半端な詐欺師」として描かれているものの、頭の回転が遅く常識に欠ける描写に苛立ちを覚える視聴者も。「クムビがいなければ同居が続かなかっただろう」「情けなさすぎて感情移入できない」との声があります。
過去のトラウマが理由とはいえ、最初の子育てへの無責任な態度が「最低」と感じられ、好感度が上がりにくいとの指摘も。

2. 展開の予測可能性

ストーリーが感動的である一方、「予想外の展開が少ない」「ありきたりなヒューマンドラマ」と感じる意見も散見されます。クムビの病気やフィチョルの改心が早い段階で読めてしまうため、「物足りなさを感じた」という声が挙がっています。

3. 大人キャラクターのリアリティ不足

フィチョルやカンヒ以外の大人たちが「ダメ人間すぎる」と感じられ、共感しにくいとの批判が。特に、クムビの母親ジュヨンの身勝手さや、キルホの単純な悪役ぶりに「現実味がない」「ステレオタイプ」と不満を持つ人もいます。
「大人たちがクムビに依存しすぎ」「彼女に救われる展開が都合よすぎる」と、クムビへの過度な期待が不自然に映ったとの意見も。

4. ドラマ特有の設定へのツッコミ

詐欺師が簡単に改心する、DNA検査をしないまま父娘関係が進むなど、「現実離れした設定」が気になる視聴者も。「ドラマだから仕方ないけど、オイオイと思う場面が多かった」と、リアリティを求める人には引っかかる部分があるようです。

5. 感情の押し付け感

泣かせるための演出やセリフが過剰に感じられ、「感動を強制されているようで冷めた」との声も。クムビの健気さや病気の進行が強調されすぎて、「涙を搾り取る意図が透けて見えた」と不快感を示す意見があります。

6. ロマンス要素の弱さ

フィチョルとカンヒの恋愛が物語の中心ではないものの、「中途半端に終わった」「もっと掘り下げてほしかった」と物足りなさを指摘する声も。ラブストーリーを期待した視聴者には、やや肩透かしだったようです。

総評

「オー・マイ・クムビ」は、子役ホ・ジョンウンの圧倒的な演技力と、家族愛や人間の再生を描いた心温まるストーリーが最大の魅力です。
クムビという少女が周囲に与える影響を通じて、愛することの大切さや人生の希望を伝えるテーマは、多くの視聴者の心を掴みました。
特に、難病という重い題材を扱いながらも暗くなりすぎず、優しさとユーモアを織り交ぜたバランスは秀逸で、ヒューマンドラマ好きにはたまらない作品と言えるでしょう。
泣けるシーンが多いため、感情を揺さぶられたい人や親子の絆に焦点を当てた物語を楽しみたい人におすすめです。


一方で、フィチョルの情けないキャラクターや予測可能な展開、大人たちのリアリティ不足が気になる点として挙げられ、完璧なドラマを求める視聴者には物足りなさが残るかもしれません。
感動を強く押し出す演出が逆に鼻につく場合もあり、感情移入の度合いは人によって分かれそうです。
また、ロマンス要素が控えめなため、ラブコメや濃厚な恋愛を期待すると期待外れに終わる可能性も。


総合的に見ると、クムビの存在感とメッセージ性が際立つ一方、細部のリアリティやキャラクターの深さに改善の余地がある作品です。
それでも、ホ・ジョンウンの演技と「クムビマジック」の力で最後まで見続けられる魅力があり、平均評価が3.9点(5点満点)と高いのも納得のクオリティ。
ラブコメやサスペンスに疲れたときに、じっくり人間ドラマを味わいたい人にぜひ勧めたい一作です。