韓国ドラマ「ブラインド」に出てきた施設「希望福祉院」です。
子供たちを強制労働させている違法な施設ですが、これにはモデルとなった事件が存在しています。
※ネタバレ表現あり
希望福祉院は「兄弟福祉院事件」というのがモデルになっています。
ドラマで言及されていた希望福祉院の設定のほとんどは、実際に起きたこと。
むしろ事実の方がおぞましい事件と言える。
兄弟福祉院事件は釜山市から委託されたものということで、国家権力による施設と言えます。
警察が協力していたので脱走しても警察に捕まって戻されたというのは本当の話。
犠牲者は513人とされていましたが、22年に657人に修正されたようです。(正確な数は不明)
だから犠牲者はドラマよりも多いことになりますね。
さらに死体は埋葬どころか、解剖用に売られたというのも実際の出来事になります。
ちなみに兄弟福祉院は子供だけでなくホームレスや障がい者、家族と疎遠な人など4000人以上が収容されたとされる。(日本人も2人いたらしい)
迷子を拉致していたというのも本当のことだし、子供を助けに来た父親も捕まって強制労働させられたこともあるみたい。
性接待はわかりませんが、性暴行はあったようですね。
施設で働いていた人も、前科がある人など、あえて暴力的な人たちを雇っていたらしい。
もちろん、まともな食事は与えられていません。
だから、本当にドラマで描かれていたことは、現実に起きていたことと言えるのでしょう。
しかも75年から87年の出来事なので、日本で言えば昭和後期になります。
戦時中とか戦後の話でもないですし、当時の子供でもまだ40代ですからね・・・。
ユンジェ役は若いけど、ソンフンとかアン・テホぐらいの年齢の人が、当時の犠牲者でもおかしくはない。
本当に恐ろしい出来事が、そう遠くない年代に行われていたという信じられない事件。