
20年にMBCで放送された韓国ドラマの「カイロス」です。
主演にシン・ソンロク、イ・セヨン、アン・ボヒョン、ナム・ギュリら。
シン・ソンロク&イ・セヨン出演、新ドラマ「カイロス」予告ポスターを公開…2人の表情のワケとはhttps://t.co/Z2Np0zKpz0
— Kstyle (@Kstyle_news) October 14, 2020
カイロスのOSTまとめ
It’s「Like a star」
ジュホ「너라는 하루를 살아」
HAJIN「Own Pain」
チョン・ドンウォン「Next Story」
Tart「Pray」
キム・テヒョン(The Brothers)「Scattered」
Gawon「Stopped」
カン・スンユン「CAN YOU HEAR ME」
A.C.E「Where Are you」
チョン・ガイ(Wine Loop)「Stay with me」
The Daisy「I Cry And Miss You」
ソ・ソンヒョク「Somehow We」
Damu「Why is it」
The Lime「Don’t for get it (Feat. Lydia)」
Lydia「One Day Is a Mess」
Langyee「Yet」
カイロスの視聴率は?
カイロスが放送されたMBCは地上波では最も視聴率が出ない放送局になります。
ですから視聴率面は期待のできないところですが・・・。
初回は3.7%でのスタートなのでまずまず。
8話で自己最高視聴率の3.8%を記録、最終回前の15話で自己最低視聴率の2.2%。
最終回は3.3%となっています。
全話平均視聴率3.0%というのは、MBCの月火ドラマ枠の中でもかなり低い方です。
ただ競合に大ヒットドラマ「ペントハウス」があったこと、途中から見る人が少ないジャンルという不利な要素はあります。
あとは、プロ野球のポストシーズンの影響で放送休止が多かったことも不運でした。
カイロスの評価は?
視聴率的には悪かったドラマですが、作品性は高く評価されています。
過去と現在が交差する「タイムクロス」ジャンルのドラマなので、どうしても途中からは見にくいドラマになります。
どんでん返しが多いドラマでもあるのも、途中から見にくい理由。
目まぐるしくストーリーが動く高速展開は高評価の理由になりますね。
似たところでは同枠ドラマでカイロスの前前作にあたる「リセット」も視聴率に埋もれた名作とされますが。
全12話と比較的短いリセットと違い、カルロスは全16話と一般的なミニシリーズと同じ分量です。
それでも中だるみが指摘されることなく、最後まで緊張感のあるストーリーだったようですね。(もちろん竜頭蛇尾議論もない)
ストーリー面だけでなく演出も評価が高く、ウェルメイドドラマと言われる名作になります。
シン・ソンロクやイ・セヨンらキャストの演技面も評価が高いドラマです。
特にシン・ソンロクは興行成功が約束された「ペントハウス」の出演(オム・ギジュンがやった役)を断ってカルロスを選んだとされますからね。
ペントハウスとカルロスでは視聴率的には5倍以上の差があるけど、作品性ではカルロスの方が評価は上でしょう。
韓国でウェルメイド評価なので、ジャンル的に好きなら間違いないドラマですね。
イ・セヨンやアン・ボヒョンなど人気キャストも出演しているので、キャスト目当てで見るのも良いですね。
カイロスの感想や口コミのまとめ
肯定的な意見
1. 緻密な脚本とストーリー展開
視聴者の多くが「脚本が素晴らしい」と絶賛しています。過去と未来が交錯する複雑な設定にも関わらず、混乱せず見進められるよう時間軸が色調で視覚的に区別されており、展開が丁寧に組み立てられている点が高く評価されています。
「先が読めない展開がクセになる」「伏線回収が気持ちいい」と、ミステリーやサスペンス好きにはたまらない作品との声が多数。終盤にかけて明らかになる真相に驚きと納得感があると好評です。
2. 演技力の高さ
シン・ソンロクの演技が特に称賛されています。成功を追い求める冷徹なビジネスマンから、家族を失い苦悩する父親への変化を繊細に演じ分け、「感情の揺れがリアルで引き込まれた」との意見が多いです。
イ・セヨンも、必死に母を救おうとする健気なキャラクターを好演。彼女の感情表現や成長する姿に共感を覚える視聴者が多く、「彼女の演技で泣けた」という声も目立ちます。
アン・ボヒョンやナム・ギュリなど脇役陣も含め、キャスト全体の安定した演技がドラマの緊張感を支えていると評価されています。
3. 独特の設定と演出
「1か月という短い時間差でのタイムクロス」という斬新な設定が新鮮で面白いとの声が多数。他のタイムスリップ作品とは一線を画す独自性が魅力とされています。
毎話10時33分に焦点を当てた演出や、クラシック音楽(サンサーンスの「序奏とロンド・カプリチオーソ」)を効果的に使った雰囲気作りも好評。「音楽と映像が一体となって緊張感を高めてくれる」との感想が寄せられています。
4. 感情に訴えかけるテーマ
家族や愛する人を守りたいという普遍的なテーマが心に響くとの声が多数。ソジンとエリが互いに協力し合う過程で生まれる絆や、失ったものを取り戻そうとする切実な気持ちに感動したという意見が目立ちます。
「日常の大切さを改めて感じた」「後悔しない生き方を考えさせられた」など、ストーリーから教訓を得た視聴者も多いようです。
5. 視聴率を超えたクオリティ
平均視聴率3.0%と低かったものの、「隠れた名作」「視聴率が低いのが信じられない」との声が多く、専門家からも「ウェルメイドドラマ」として評価されています。同時期に放送された「ペントハウス」の影響を受けた不運を惜しむ声も。
批判的な意見
1. 難解でついていくのが大変
時間軸が過去と未来を行き来するため、「頭を整理しながら見ないと分からない」「途中で混乱した」という声が一部にあります。特に序盤は状況把握が難しく、気軽に見たい視聴者にはハードルが高いと感じられたようです。
「説明が足りない部分がある」「設定のルールが曖昧」と感じた人もいて、細かい点を気にすると楽しめないとの意見も。
2. 視聴率の低さによる知名度の低さ
「もっと話題になってほしかった」「名作なのに埋もれてしまった」と、視聴率の低さが宣伝不足や認知度に影響したことを残念がる声があります。競合ドラマの影に隠れてしまった点が不満として挙げられています。
3. ロマンス要素の欠如
恋愛要素がほぼゼロであることに物足りなさを感じた視聴者も。「ソジンとエリが恋愛に発展しても良かったのでは」「感情的な繋がりが強いのに恋愛がないのは不自然」と、韓国ドラマらしいロマンスを期待した人には物足りなかったようです。
4. 中盤のテンポの停滞
「中盤が少しダレる」「同じような展開が続く」と感じた視聴者もいます。終盤に向けて盛り上がる一方で、序盤から中盤にかけての緊張感が途切れる部分があるとの指摘が散見されます。
5. 結末への賛否
最終回については「綺麗にまとまっていて良かった」との声がある一方、「もう少しハッピーエンドが欲しかった」「曖昧な部分が残った」と感じる人も。特に犠牲を払ったキャラクターの運命に納得できない視聴者もおり、結末の解釈が分かれる結果に。
総評
「カイロス~運命を変える1分~」は、緻密な脚本と卓越した演技力、独特の演出で高い評価を受ける一方、視聴率の低さや一部の難解さから賛否が分かれる作品です。
肯定的な意見としては、複雑な時間軸を巧みに操るストーリー展開と、シン・ソンロクやイ・セヨンをはじめとするキャストの熱演が際立ち、サスペンスやミステリー好きにはたまらない緊張感と感動を提供しています。
音楽や色彩を使った演出も効果的で、感情に訴えかけるテーマは視聴者に深い余韻を残します。
特に「隠れた名作」として再評価される声が多く、視聴率がクオリティを反映していないと感じる人が多い点も印象的です。
一方で、批判的な意見として、時間軸の行き来が難解で気軽に見られない点や、ロマンス要素がないこと、中盤のテンポの停滞が挙げられます。
結末も人によって受け取り方が異なり、全ての視聴者に満足感を与えるには至らなかった部分もあるようです。
また、同時期の競合作品に埋もれてしまった不運も、ドラマの知名度に影響を与えた要因と言えるでしょう。
総合的に見ると、「カイロス」はサスペンスやスリラーを好む視聴者には強く推薦できる作品です。
頭を使ってストーリーを追い、感情に浸りたい人にはぴったりですが、軽い気持ちで楽しみたい人や恋愛要素を求める人には少し物足りないかもしれません。
視聴率こそ振るわなかったものの、専門家やファンからは「ウェルメイド」と称される実力派ドラマであり、見る価値のある一作と言えるでしょう。
視聴の際は集中して時間軸を整理しながら楽しむと、その魅力が最大限に味わえるはずです。