
「インターンは元上司!?」韓国ドラマの概要
「インターンは元上司!?」(原題:コンデインターン)は、2020年に韓国MBCで放送された全12話のオフィスコメディドラマです。
主演は人気俳優パク・ヘジンで、彼が演じるカ・ヨルチャンは過去にパワハラを受けた経験を持ちながらも実力で出世した若き部長。
一方、キム・ウンスが演じるイ・マンシクは、ヨルチャンを苦しめた元上司であり、今度はシニアインターンとして彼の部下となるという逆転劇が描かれます。
そのほか、ハン・ジウン、パク・ギウン、ソン・ジョンハクなど、実力派俳優が脇を固めています。食品会社を舞台に、上下関係の逆転や復讐、そしてユーモアを交えた人間ドラマが展開される作品で、パク・ヘジンはこのドラマで2020年MBC演技大賞の大賞を受賞しました。
日本でもBS日テレやLaLa TVなどで放送され、軽快なコメディとして注目を集めました。
視聴率情報
「インターンは元上司!?」は、2020年5月20日から6月25日までMBCで放送されました。初回視聴率は6.5%とまずまずのスタートを切り、最高視聴率は第7話で記録した7.1%でした。一方で最低視聴率は第2話の1部で3.5%を記録。全12話(24部構成)の平均視聴率は約5.3%となり、MBCのミニシリーズとしては比較的好成績を収めました。特に2020年のMBCドラマの中では視聴率トップを記録し、話題性と興行面で成功を収めたと言われています。MBCは地上波局の中でも視聴率が伸び悩む傾向にあるため、この数字は健闘したと評価されています。
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インターンは元上司のOSTまとめ
チョン・ドンウォン「Hey Friend」
ヨンタク「Kkondae Latte」
イ・チャンウォン「Fate in Time」
キム・ヒジェ「Uphill」
イ・スヨン「Shine Bright」
チャン・ミンホ「Hit the Jackpot」
肯定的な意見
1. ユーモアと軽快さが魅力
多くの視聴者がこのドラマの最大の魅力として挙げるのが、コメディ要素の軽快さです。復讐劇という重いテーマを扱いながらも、過度に深刻にならず、笑いを織り交ぜた展開が好評でした。特に、パワハラ上司だったイ・マンシクがシニアインターンとしてヨルチャンの下で働くという設定は、現実ではあり得ないほどの逆転劇として笑いを誘い、「ストレス解消にぴったり」との声が多かったです。
2. パク・ヘジンの演技力
主演のパク・ヘジンは、優しく部下思いの部長でありながら、過去のトラウマを抱えるカ・ヨルチャンを自然に演じきり、高い評価を受けました。復讐心と優しさの間で揺れる複雑な感情をコミカルに表現する姿に、「さすが演技派」と称賛する声が目立ちます。また、彼のルックスと落ち着いた声がドラマの雰囲気を引き立てたと感じたファンも多いです。
3. 共感を呼ぶオフィスドラマ
職場での上下関係やパワハラといったテーマは、多くの視聴者が共感しやすいものでした。特に序盤で描かれるイ・マンシクのパワハラシーンは「リアルすぎてゾッとした」と話題に。その後の逆転劇で溜飲が下がる展開が、「スカッとする」とポジティブに受け止められています。若者世代からは「老害上司への仕返しが気持ちいい」と支持されました。
4. キャストの化学反応
パク・ヘジンとキム・ウンスの掛け合いは、ドラマの大きな見どころとして挙げられます。敵対関係から徐々に協力関係へと変化する二人の関係性が丁寧に描かれ、視聴者に感動を与えました。また、ハン・ジウン演じるヒロインや、パク・ギウン演じるコミカルな同僚など、脇役陣の個性的な演技もドラマに彩りを添え、「チームワークが最高」との意見が聞かれました。
5. 気軽に見られる短さ
全12話というコンパクトな構成も肯定的に評価されています。「重いドラマは苦手だけど、これは気楽に楽しめた」「家事をしながら見るのにちょうどいい」と、気軽に視聴できる点が支持されました。短いエピソードの中でテンポよく物語が進むため、飽きずに最後まで見られたという声も多いです。
<女性チャンネル♪#LaLaTV>ドラマ「#インターンは元上司!?」ノーカット字幕版 「#2020MBC演技大賞」で 主演 #パクヘジン が大賞を受賞! https://t.co/IpeA4VwLWm
— Korepoコレポ (@Kkorepo) January 28, 2024
批判的な意見
1. 期待ほどの痛快さが不足
復讐劇やコメディを期待していた視聴者からは、「思ったほどスカッとしなかった」との声が上がっています。ヨルチャンがマンシクに仕返しする場面はあるものの、後半で和解に進む展開に「もっと徹底的にやり返してほしかった」と不満を感じた人も。特にパワハラの描写が強烈だっただけに、その後の展開が穏やかすぎると感じられたようです。
2. ストーリーの現実離れ
元上司がシニアインターンとして部下になるという設定は斬新ですが、「現実的ではない」と指摘する意見も目立ちました。オフィスドラマとして共感を狙いつつも、あり得ないシチュエーションに「無理やり感がある」と冷めた視聴者も。また、会社内の問題解決が都合よく進む点も、「リアリティが欠ける」と批判されました。
3. 中盤以降の失速感
序盤の勢いある展開に比べて、中盤以降は「ワンパターンで退屈」「展開が予想通りすぎる」と感じた視聴者が一定数いました。復讐劇からチームワーク重視の話にシフトする過程で、緊張感が薄れ、「もっとドキドキやハラハラが欲しかった」との声も。コメディとしても笑いのツボが合わないと感じた人もいたようです。
4. ラブストーリーの弱さ
オフィスラブがサブ要素として描かれていますが、「中途半端で不要」との批判が寄せられました。ヨルチャンとヒロインの関係は真剣な恋愛というより軽い雰囲気で終わり、「恋愛要素を入れるならもっと深めてほしかった」と物足りなさを感じた視聴者もいます。コメディに徹するべきだったとの意見も見られました。
5. パワハラ描写の過激さ
序盤のイ・マンシクのパワハラシーンがあまりに強烈で、「見ていて辛すぎる」「不快感が強い」と敬遠する声もありました。現実のパワハラを連想させる描写がコメディのトーンとミスマッチだと感じた視聴者もおり、「もう少しソフトでも良かったのでは」との指摘が聞かれました。
総評
「インターンは元上司!?」は、視聴率5.3%というMBCとしては成功した数字を背景に、軽快なコメディと共感性の高いオフィスドラマとして一定の支持を得た作品です。
パク・ヘジンの安定した演技とキム・ウンスとのユーモラスな掛け合いが光り、気軽に楽しめるエンターテインメントとして多くの視聴者に愛されました。
特に職場でのストレス解消を求める人や、復讐劇にカタルシスを求める層には刺さる要素が詰まっており、短い話数でサクッと見終えられる点も魅力です。
一方で、復讐の痛快さが中途半端に感じられたり、現実離れした設定が気になったりする視聴者もおり、期待値とのギャップが批判につながった側面もあります。
コメディとシリアスのバランスが難しい作品だったと言えるでしょう。
それでも、過度に重くならず笑いを届ける姿勢は成功しており、「肩の力を抜いて見たい」というニーズにはしっかり応えています。
韓国ドラマ初心者や、オフィスコメディが好きな人にはおすすめできる一作です。