クジャクのダンス、誰が見た1話のネタバレ感想や口コミまとめ

「クジャクのダンス、誰が見た?」は、2025年1月にTBS系列で放送が開始されたドラマで、広瀬すずが主演を務めるヒューマンクライムサスペンスです。
原作は浅見理都による同名漫画で、クリスマスイブに父親を殺された女子大生・山下心麦が、父の遺した手紙を頼りに事件の真相を追う物語です。

ここでは、第1話に対する感想や口コミを肯定的な意見と批判的な意見に分けて詳しくまとめ、最後に総評をお届けします。

肯定的な意見

キャストの演技力の高さ

広瀬すずの主演としての存在感が際立っているとの声が多く、少女感が抜けた大人の女性としての演技が新鮮で魅力的だと評価されています。特に、父を失った悲しみと真相を求める決意を表情で表現する場面が「心に刺さる」と好評です。また、松山ケンイチの弁護士・松風役も「理屈っぽくて面倒くさいけど面倒見が良い」というツンデレなキャラクター性が視聴者を引きつけています。脇を固めるリリー・フランキー、成田凌、磯村勇斗ら豪華キャストの演技合戦も「見応えがある」と称賛されています。

ストーリーの引き込み力

第1話から謎が散りばめられ、視聴者を物語に引き込む構成が「よくできている」と高く評価されています。クリスマスイブの夜に起きた元警察官の殺害事件と、22年前の東賀山事件との繋がりを匂わせる展開が「ゾクゾクする」と好意的に受け止められています。父・春生が残した「冤罪リスト」の謎や、容疑者・遠藤友哉の動機が明かされないまま終わるテンポ感が「続きが気になる」と期待を煽っています。

演出とテンポのバランス

ミステリードラマとしての基本フォーマットを押さえつつ、細部の演出やテンポが「わかりやすい」と好評です。情報量が多い初回にも関わらず、視聴者が混乱しないよう丁寧に整理されている点が「観やすい」と支持されています。特に、事件のショッキングな冒頭シーンや、心麦が自宅の火事を見つける場面の緊張感ある演出が「印象的」と称賛されています。

テーマの深み

タイトルの「クジャクのダンス、誰が見た?」がインド哲学の一節に由来し、「誰も見ていなくても罪からは逃れられない」というテーマが物語に深みを与えていると評価されています。このテーマが父娘の絆や冤罪という重い題材と絡み合い、「考えさせられるドラマ」と感じる視聴者も多いようです。

映像美と音楽

クリスマスイブの雪がちらつく情景や、燃え盛る家の映像が美しく、ドラマの雰囲気を盛り上げているとの声があります。また、挿入歌「クジャクのダンス」がサスペンスの緊張感と感情的なシーンを効果的に引き立てており、「耳に残る」と好評です。

批判的な意見

ストーリーの進展の遅さ

第1話で事件の概要や登場人物が紹介されたものの、核心に迫る展開が少なく、「話が全然進まない」と感じる視聴者もいます。謎を散りばめるのは良いが、具体的な手がかりや進展が乏しいため「引き伸ばし感がある」との指摘があります。特に、遠藤友哉が本当に犯人なのか、それとも冤罪なのかが曖昧なまま終わり、「モヤモヤする」と不満を持つ声も。

キャラクター設定への疑問

春生が遺した手紙に「冤罪リスト」を書くなら、「自分を狙う人物」を明記してほしかったという意見があります。娘に真相究明を託す意図が不明確で、「父として無責任では?」と感じる視聴者も。また、心麦があまりにもまっすぐすぎる性格で、感情的な行動が多い点が「現実味に欠ける」と批判されています。

演出の過剰さ

一部のシーンで演出が大げさすぎると感じる声があります。例えば、東賀山事件の回想シーンでの螺旋階段を使った殺害描写が「ショッキングすぎて不快」と受け取られたり、心麦の悲しみを強調するスローモーションが「くどい」と不評です。演技も、赤沢刑事の「演劇っぽい芝居」が浮いているとの指摘があります。

情報過多による混乱

初回から登場人物が多く、過去と現在の事件が絡み合うため、「誰が何をどうしたのか整理しきれない」と混乱する視聴者もいます。特に、22年前の事件と現在の殺害事件の関連性が曖昧で、「もっとわかりやすく説明してほしい」との声が上がっています。

原作ファンからの不満

原作漫画を読んだ視聴者からは、ドラマ独自の脚色やテンポの違いに不満が漏れています。例えば、心麦と松風の出会いのシーンが原作と異なるニュアンスで描かれている点や、一部のキャラの掘り下げが不足している点が「物足りない」と感じられています。

総評

「クジャクのダンス、誰が見た?」第1話は、豪華キャストと緻密なミステリー展開で視聴者を引き込む力を持つ一方、初回ならではの課題も見受けられる作品です。
肯定的な意見では、広瀬すずや松山ケンイチをはじめとするキャストの演技力、謎に満ちたストーリー、丁寧な演出が高く評価されており、サスペンスドラマとしての期待感をしっかりと植え付けています。
特に、「クジャクのダンス」というテーマが罪と正義を巡る深い問いを提示し、単なるエンターテインメントを超えた魅力がある点は大きな強みです。


一方で、批判的な意見からは、ストーリーの進展の遅さや情報過多による混乱、キャラクターや演出への違和感が浮かび上がります。
これらは初回特有の導入部分の難しさとも言えますが、今後の展開で謎が解明され、キャラクターの動機が明確になれば不満は解消される可能性があります。
ただし、視聴者を長期間惹きつけるには、テンポ感の調整や核心へのアプローチが鍵となるでしょう。


総合的に見ると、第1話は「期待を裏切らないスタート」を切ったと言えます。
サスペンスとしての土台は盤石で、キャストの魅力とテーマの深みが視聴者を惹きつける要素として機能しています。

批判はあるものの、物語が動き出す2話以降でこれらの課題がどう解決されるか注目です。
ミステリー好きやキャストファンはもちろん、考えさせられるドラマを求める視聴者にもおすすめできる一作です。
今後の展開次第では、社会的な話題を呼ぶ名作になるポテンシャルを秘めていると言えるでしょう。

韓国ドラマを見る男

韓国ドラマが好きなので、韓国ドラマについていろいろ書きます。 ジャンルはミステリー、サスペンス系が好きで、ロマンス系はほとんど見ません。