「御上先生」第2話についての感想や口コミを、肯定的な意見と批判的な意見に分けて詳しくお伝えします。
その後、総評として全体の印象をまとめます。
現在の日付が2025年3月11日であることを踏まえ、放送後の視聴者の反応を反映した内容にしています。
主演の松坂桃李が演じる御上孝の冷静かつ鋭い演技が絶賛されています。特に、殺人犯・真山弓弦との面会シーンでの目の演技や言葉の重みに、「鳥肌が立った」「目だけで感情を伝えられる俳優はすごい」と感動の声が寄せられています。視聴者を引き込む力強さが評価されています。
第2話で扱われた「報道の正義」や「ジェンダーの思い込み」などのテーマが、現代社会を映し出す鏡として高く評価されています。「日常の見過ごしが不平等を生む」というメッセージに共感し、「社会全体に警告を発している」と感じた視聴者が多いようです。
国家公務員試験会場での殺人事件の犯人が明らかになる急展開に、「次が観たくなる」「置いていかれないよう集中して観た」と興奮する声が多数。スピード感とサプライズ要素が視聴者を惹きつけ、「2話目でここまで動くとは思わなかった」と好意的な感想が目立ちます。
超進学校という設定を生かし、生徒たちが御上の問いかけに鋭く答える場面が好評です。「クソリプがない世界」「生徒全員が賢くてストレスフリー」と、リアルな高校生像とは異なる理想的な議論が新鮮で面白いとの声が上がっています。
「3年B組金八先生」がモンスターペアレントを生んだと暗に批判する展開に、「TBSにしかできない」「発想が天才的」と驚きと称賛が。メディアの影響力や教育ドラマの副作用を扱う姿勢が「攻めている」と評価され、話題性を高めました。
教室での討論シーンや東京拘置所の面会シーンなど、映像美と演出の緻密さが支持されています。「セリフと映像の強度がすごい」「映画のような緊張感」と、視覚的にも楽しめる点が肯定的に語られています。
御上だけでなく、神崎拓斗(奥平大兼)や冴島悠子(常盤貴子)の葛藤が丁寧に描かれていると好評。「神崎くんの脆さがリアル」「冴島の背景に涙」と、感情移入できるキャラクター造形が視聴者の心をつかんでいます。
ONE OK ROCKの「Puppets Can’t Control You」が物語のテーマとリンクし、「魂が吹き込まれている」と称賛されています。音楽がドラマの余韻を高め、「主題歌だけで泣ける」との声も。
「こんな高校生いない」「進学校でもここまで賢すぎるのは非現実的」と、生徒たちの反応や討論が理想化されすぎているとの指摘が。「リアリティが欠ける」と感じる視聴者が一定数おり、感情移入しづらいとの声も聞かれます。
「制作者の提起したい問題が先で、生徒が駒に見える」と、ストーリーがテーマありきで進んでいる印象を持つ意見が。「手段と目的が逆転している」「生徒に血が通っていない」と、キャラクターの自然な成長よりもメッセージ性が優先されていると感じる批判が目立ちます。
殺人犯の正体が2話で明かされたことに、「早すぎる」「もっと引っ張ってほしかった」と不満の声が。急展開が逆に混乱を招き、「ストーリーが詰め込みすぎ」とペース配分に疑問を持つ視聴者もいました。
冴島の過去や弓弦の動機が感情的に描かれすぎており、「涙を誘う意図が透けて見える」との批判が。「もう少し抑えた演出でも伝わるはず」と、過剰なドラマチックさが鼻についたとの感想も見られました。
御上以外のキャラクター、特に是枝文香(吉岡里帆)や他の生徒たちの背景が薄いとの指摘が。「脇役が空気」「もっと個々の内面を見たい」と、メイン以外の人物に焦点が当たらないことが物足りなさに繋がっています。
「集中しないと置いていかれる」「賢すぎる生徒に感情移入できない」と、視聴者に高い理解力を求める作りが逆にハードルになっているとの声。気軽に楽しみたい層からは「観る人を選ぶ」と敬遠する意見も出ています。
社会問題への問いかけが「説教臭い」「視聴者に考えさせすぎ」と感じられ、「娯楽として楽しめない」と不満を持つ声が。「ドラマなんだからもっと軽くていい」と、エンタメ性の不足を指摘する感想もありました。
犯人が女性であるサプライズや「男だと思い込んでいた」という展開に、「ジェンダーを利用したトリックに感じた」「安易な仕掛け」と不快感を示す意見も少数ながら存在。深みが足りないとの批判が上がっています。
「御上先生」第2話は、松坂桃李の卓越した演技と社会問題への鋭い視点で、視聴者に強い印象を残したエピソードと言えます。
肯定的な意見では、緊迫感のある展開や知的な生徒たちのやりとり、攻めたテーマ性が支持され、「考えさせられるドラマ」「日曜劇場の新境地」と高く評価されています。
特に、自局の過去作品を批判的に扱う姿勢や、映像と音楽のクオリティが話題性を生み、SNSでも大きな反響を呼んでいます。
教育や報道のあり方を問うメッセージは、現代社会に生きる視聴者に深く刺さり、「次が待ちきれない」という期待感を高めました。
しかし、批判的な意見からは、現実感の欠如やテーマ先行のストーリーテリングが課題として浮かび上がります。
生徒たちの理想化された賢さや、感情を強く誘う演出が「リアルさに欠ける」「押し付けがましい」と感じられ、視聴者層を限定してしまう一面も。
キャラクターの掘り下げ不足や展開の急激さも指摘され、娯楽としての気軽さと深みのバランスが今後の鍵となりそうです。
総合的に見ると、第2話は「御上先生」の目指す方向性――教育制度の破壊と再構築、社会への問いかけ――を明確に打ち出した回として成功しています。
視聴者を惹きつける力は確かですが、万人受けするエンタメ性とテーマの深さを両立させる難しさが露呈した段階でもあります。
御上の過去や謎の青年の正体など、今後の展開で批判を払拭しつつ、支持をさらに広げられるかが注目されます。
現状では、知的好奇心を刺激する挑戦的な作品として、話題性と議論を巻き起こす力を持ったドラマと言えるでしょう。