「問題物件」は、2025年1月15日からフジテレビ系列で放送開始された水曜22時枠のドラマで、上川隆也が主演を務める不動産ミステリーです。
原作は大倉崇裕の小説「問題物件」と「天使の棲む部屋 問題物件」で、自殺やポルターガイスト、失踪など、奇妙な物件にまつわる事件を解決していくストーリーが特徴です。
第5話は2025年2月12日に放送され、「金縛りが起こる部屋」をテーマに、主人公・犬頭光太郎(上川隆也)と若宮恵美子(内田理央)が不可解な現象の真相に迫るエピソードでした。
以下に、第5話の感想や口コミを肯定的な意見と批判的な意見に分けて詳しくまとめ、最後に総評をお届けします。
金縛りの謎が超低周波音によるものと判明する展開が面白かった。オカルトっぽい雰囲気から科学的な解決に持っていく流れが新鮮で引き込まれた。
犯人が前の住人の息子だったというひねりが良かった。一見ホラーかと思いきや、人間ドラマに繋がる真相に驚きつつ納得できた。
毎回物件にまつわる問題が違うから飽きない。第5話も予想外のトリックで楽しめた。
家を失った犯人の切実な動機に胸を打たれた。家族の思い出を守りたいという気持ちは理解できるし、単なる悪役じゃないのが良かった。
「人を不幸にして得られる幸せはない」という犬頭の言葉が心に響いた。ミステリーだけでなく、人間性や倫理を考えさせられる内容だった。
岡崎家が被害者なのに、犯人の背景を知ると複雑な気持ちになる。善悪が単純じゃない描き方が好きだ。
上川隆也の冷静で少しユーモラスな犬頭が最高。低周波音の推理を淡々と進める姿がかっこいいし、安定感がある。
内田理央の若宮が今回は泊まり込んで調査する積極性が良かった。少しずつ成長してる感じが応援したくなる。
犯人役の演技が素晴らしかった。憎しみと悲しみが混じった表情がリアルで、動機に説得力を持たせてくれた。
超低周波音を使った心理攻撃が現実的で興味深い。怪奇現象に見せかけて科学で解明するアプローチがこのドラマの魅力だ。
競売物件や近隣トラブルなど、不動産業界のリアルな問題が反映されていて勉強になる。ドラマとしても説得力がある。
金縛りの原因がシックハウス症候群じゃないと分かった時の驚きが良かった。ちゃんと裏をかいてくる脚本が巧妙だ。
窓が揺れるシーンや金縛りの描写が不気味で、ホラーっぽい雰囲気がしっかり出てた。ミステリーとサスペンスのバランスが絶妙。
低周波音の効果音が不快感を煽ってきて、視聴者にもその恐怖が伝わった。音響の使い方が上手い。
夜の家や暗い部屋の映像がきれいで、視覚的にも楽しめた。雰囲気づくりが丁寧だ。
前半の不気味さから後半の真相解明までテンポが良くて退屈しない。1時間集中して見られた。
若宮が泊まり込んで金縛りを体験する流れが自然で、視聴者も一緒に謎を追ってる気分になれた。
犯人の動機が明らかになるタイミングがちょうど良くて、最後まで目が離せなかった。
超低周波音で金縛りを起こすなんて現実的じゃない気がする。そんな簡単に人を追い出せるものなのか疑問だ。
犯人が厳重注意だけで済む結末が納得いかない。健康被害を与えたのに軽すぎるし、法的なリアリティが欠けてる。
動機は分かるけど、やり方が極端すぎて感情移入しづらい。もっと現実的な解決策はなかったのかと思う。
若宮が不用意に泊まり込むのが無謀すぎる。危険を顧みない行動にイライラした。
犬頭の推理が毎回都合よく進みすぎてる。今回は低周波音をすぐ特定できたけど、ちょっと超人的すぎる。
岡崎家のリアクションが薄くて物足りない。もっと被害者としての感情を見せてほしかった。
ホラーっぽい導入から人間ドラマにシフトする流れが唐突に感じた。ミステリーと感動のバランスが中途半端だ。
コメディ要素が今回は少なくて物足りなかった。犬頭の軽いノリがもっと欲しかった。
テーマが重いのに結末が軽いから、全体的にちぐはぐな印象を受けた。
犯人が前の住人だろうと途中で読めてしまった。意外性はあったけど、もう一捻り欲しかった。
毎回「物件に問題があって解決する」パターンが続いてるから、少しマンネリを感じる。
金縛りの原因が科学的なトリックだと分かった瞬間、ホラー好きとしては拍子抜けした。
犯人の行為が許されてるような終わり方がモヤモヤする。もっと厳しい結末でも良かったと思う。
「人の幸せを壊して得られる幸せはない」というメッセージが押しつけがましく感じた。もう少し自然に伝えてほしかった。
岡崎家と犯人の和解っぽい雰囲気が出てるけど、現実ならそう簡単にはいかないだろう。
低周波音の説明が雑で、詳しく知りたい人には物足りない。もう少し科学的な裏付けを見せてほしかった。
金縛りのシーンが不気味すぎて、怖がりな人には見づらいかもしれない。ホラー要素が強すぎた。
犯人の計画が周到すぎるのに、捕まるのがあっさりで拍子抜け。もう少し追い詰める過程が欲しかった。
「問題物件」第5話は、「金縛りが起こる部屋」という不気味なテーマから始まり、超低周波音という科学的なトリックと、家族の思い出を守りたいという犯人の切実な動機を絡めたエピソードとして、多くの視聴者に印象を残しました。
肯定的な意見では、ミステリーとしての意外性や現実的なトリック、犯人の背景に込められた人間ドラマが評価され、上川隆也と内田理央の演技や演出の雰囲気も好感を持たれています。
特に、ホラー風の出だしから科学と感情で解決する展開は、このドラマの独自性を際立たせ、視聴者を引き込む力があったと言えるでしょう。
テーマの深さや「幸せとは何か」を考えさせるメッセージも、単なるエンターテインメントを超えた魅力として受け止められています。
しかし、批判的な意見からは、リアリティの欠如や結末の軽さ、キャラクターの行動への違和感が目立ちます。
超低周波音を使ったトリックは面白いものの、現実味に欠けると感じる声や、犯人の処遇が甘すぎるという不満が根強いです。
また、毎回似たパターンで進むストーリーや、ホラーと感動のトーンがうまく噛み合わない点も課題として挙げられ、視聴者の期待とのギャップが浮き彫りになりました。
演出や説明の細部にも粗さを感じる意見があり、もっと丁寧な作り込みを求める声も聞こえます。
総合的に、第5話は「問題物件」の持ち味である奇妙な物件と人間ドラマの融合をしっかり見せつつも、リアリティやバランスの調整に課題を残した回でした。
ミステリー好きや感情的なストーリーを楽しみたい人には満足度が高い一方、本格的なサスペンスや現実的な解決を重視する人には物足りなさが残るかもしれません。
個人的には、低周波音というトリックの発想と犬頭の冷静な推理に魅了されつつ、結末の曖昧さと犯人への同情が強すぎる点に少し引っかかりました。
それでも、毎回異なる物件の謎を解く楽しさは健在で、次回への期待をつなぐエピソードだったと思います。このドラマの独特な世界観を受け入れられるかどうかが、楽しめるかの分かれ目かもしれません。