18年にtvNで放送された韓国ドラマ「私のおじさん」です。
主演にイ・ソンギュン、IU、パク・ホサン、ソン・セビョク。
前作「マザー」に続くウェルメイドドラマと評価される名作ですね。
視聴率は初回3.92%という好スタートです。
前半は3、4%台ですが、中盤以降視聴率をあげていき、最終回で自己最高視聴率7.35%を記録しています。
これは当時tvN歴代10位となる視聴率で、平日ドラマに限ると3位という数字です。
(ちなみに同列に語られることも多い前作のマザーは最高4.97%。)
7%台というのは低く聞こえるかもしれないけど、tvNはケーブルテレビですし5%を超えればヒット作とされます。
素晴らしい視聴率を記録したドラマになりますね。
「私のおじさん」はウェルメイドドラマと評価されるだけあって、良いドラマなのは当然なのですが、マイナス点もあります。
なんといっても雰囲気が暗いことがあげられますね。
序盤は特に暗い雰囲気ですし、ストーリーが動くのにも時間がかかる。
面白くなるまで時間がかかるのは大きなマイナス点。
特徴として本当の意味での悪役が不在のドラマとも言えます。
しかし登場人物は全員が人生下り坂みたいな人たち。
だからどうしても暗い雰囲気のドラマにもなる。
それと僕が感じたのは三男坊とクォン・ナラのくだりがよくわからなかった。
クォン・ナラの美貌だけが目立った印象。(美貌が目立つだけに、余計に意味がわかりにくかった)
僕の印象はともかく、一般的には3兄弟のシーンは好評です。
放送前からタイトルやビジュアルから議論も起きた話題作の「私のおじさん」です。
なんだか、おじさんと若い女の子のロマンスみたいなタイトルですからね。
(しかもIUのキャラは完全な社会的弱者ですし)
ビジュアルもおじさん3人と部屋の中で仲良さそうな感じで誤解を招く。
実際にドラマを見ても、あのビジュアルはイメージと違いすぎるんですけどね・・・。
暗い雰囲気のドラマではありますが、ジャンルとしてはヒーリング系のヒューマンジャンルになります。
登場人物がみんな人生下り坂みたいな人たちではあるのですが、そういう人たちがお互いを労り暖かい気持ちになる良いドラマです。
放送前はロマンスを予感させたイ・ソンギュンとIUの間にもロマンスはなく、関係も非常に良いものでしたね。
それまで演技面の評価が低かったIUが、初めて女優として高評価を得た作品でもあります。
IUといえば幼い雰囲気のある女優さんですが、今作ではその幼い雰囲気がとても良い味になっています。
走る姿が子供っぽくて不格好なのですが、その子供っぽいところが良いんですよね。
他のキャストたちの演技も好評です。(僕が苦手なクォン・ナラのキャラも高評価)
イ・ソンギュンもとても魅力的なキャラクターですが、声が良い俳優さんなので作品に合っていますね。
なんにしても、暖かい気持ちになる名作ドラマとして人気ですね。
序盤が暗いくて退屈なのが大きなマイナスですが、そこを乗り越えると没入度が高くなります。
序盤はチャン・ギヨンのIUに対する暴力が過剰だと批判されているところもありますけど。
とにかく序盤を乗り越えることですね・・・。
傷を抱えている登場人物たちがそれぞれ絡むことで、傷を克服していく名作ドラマです。
クオリティの高いヒューマンドラマなので、こういう作品は見た方がいいですね。
とにかく序盤を乗り越えれば、最終回もおかしなことにはならず、きれいに終わるドラマです。
前半を思うとおすすめしにくいところもあるのですが、見終わった印象も良い名作韓国ドラマですね。