18年から19年にかけて放送された韓国ドラマ「SKYキャッスル」です。
主演にヨム・ジョンア、イ・テラン、オ・ナラ、ユン・セア、キム・ソヒョンら。
上流階級を描いた大ヒットドラマと聞けば予算もかかっていそうな印象ですが・・・。
実際には低予算で作られ注目度も低く、口コミで上がっていった名作です。
脚本家のユ・ヒョンミは過去に「ゴールデンクロス」「カクシタル」と言った話題作を執筆しています。
ですが、スター不在のキャスティング、23時からの遅い放送時間、前作「第3の魅力」の視聴率不振などあって低視聴率でのスタートとなっています。
1話は1.72%でのスタートした「SKYキャッスル」です
しかし2話で4.37%を記録するなど、視聴率を伸ばしております。
15話の16.39はドラマ以外も含めた総合編成チャンネルの歴代最高視聴率。
18話の22.3%は総合編成チャンネル初の視聴率20%突破。
18話の視聴率は「トッケビ」が持っていた非地上波ドラマの最高視聴率20.5%も超える結果に。
最終回で自己最高視聴率23.77%を記録する、まさに大ヒットドラマとなりました。
これらの記録は20年同枠のドラマ「夫婦の世界」がすべて塗り替えていますが、それもSKYキャッスルの成功があってのことでしょう。
SKYキャッスルはJTBCの地位を上げることに成功したドラマですね。
ちなみにSKYキャッスルの後続作が日本ドラマのリメイク「リーガルハイ」で初回視聴率が3.3%。
20%以上視聴率が落ちて話題になってしまいました。
これだけの大ヒットドラマなのですから評価が高いのは当然ですが。
テーマとしては「親の欲が家庭を破滅させる」というものですね。
面白くなるのが遅いというマイナス要素がありますが、家庭崩壊が進んでいくとどんどん面白くなるドラマです。
ただ最終回の評判が悪く竜頭蛇尾評価を受けているドラマになります。
最終回がまるまるエピローグ的に退屈なシーンが続く感じ。
序盤と最終回が退屈な点がマイナスですが、ピーク時は面白いドラマとされる。
個人的にも見終わった印象は良くなかったけど、それは多くの韓国ドラマに言えることで・・・。
そうは言っても急展開エンディングやオープンエンディングではなく、ただ退屈で不満というのは珍しいぞ。
キャストもスター不在とはいえ、演技面のノイズはない人たちばかり。
子供役を演じたキャストを含め演技面の評価は高く、キャラクターの魅力があるドラマになりますね。
ほとんどのキャストがSKYキャッスル後もヒット作に出演して株を上げています。
これも珍しいことかもしれませんね。
ちなみに韓国の入試地獄をうまく描いているという評価も受けており、必ずしもドラマの中の出来事というわけではないみたいですね。
だからこそ風刺ドラマとして大ヒットしていったわけですね。
面白くなるまでに時間がかかること、最終回が退屈なことという大きなマイナスがあるので、期待値が高いと物足りない印象になるかもしれませんが・・・。
日本でもリメイクされた大ヒットドラマですし、興味があるなら見てみると良いドラマですね。