哲仁王后

20年から21年にtvNで放送された韓国ドラマの「哲仁王后」です。
主演にシン・ヘソン、キム・ジョンヒョン、ペ・ジョンオク、ナ・イヌら。

読み方がわからないタイトルですが「チョルインワンフ」ですね。
こういうタイトルこそ原題から変更すればいいのに・・・。

哲仁王后のOSTまとめ

NORAZO「Bong Hwan A」

チャン・ハンビョル「Like A Star」

チョ・ヒョナ(Urban Zakapa)「HERE I AM」

SOYOU, パク・ウジン(AB6IX)「PUZZLE」

DinDin「Keep Going」

sEODo「The Great Recipe」

シウミン(EXO)「To my one and only you」

イム・ハンビョル「Like a star」

ジョンオプ「Venus (feat. VIINI)」

キム・ジョンヒョン「Like the first snow」

パク・キョンリ(Nine Muses)「But I Miss You」

チョルインワンフの視聴率は?

前作は最終回で5.18%を記録している「スタートアップ」です。
チョルインワンフは初回から8.03%という高い視聴率ですね。
しかもこれが自己最低視聴率になります。




4話で二桁を突破するなど順調に視聴率を伸ばしています。
最終回で自己最高視聴率の17.37%を記録し、有終の美を飾りました。
地上波でも凄い数字なのに、ケーブルテレビでこの視聴率ですから文句なしの大ヒットドラマです。

チョルインワンフの評価は?

チョルインワンフはファンタジー系のコメディ史劇になりますね。
原作が中国のウェブドラマということで、歴史歪曲議論もあったわけですが・・・。

今作で評価が高いのはなんといっても主人公のシン・ヘソンです。
シン・ヘソンのワンマンショーと言われるドラマですね。

中国の原作者が嫌韓発言していたので、それをリメイクすることに批判の声も大きかったドラマです。
そんなマイナスの空気を吹き飛ばしたシン・ヘソンが別格の高評価ですね。




成功の1番の立役者はシン・ヘソンですが、他の主演であるキム・ジョンヒョン、ペ・ジョンオク、ナ・イヌ、ソル・イナも良い評価。
その他、助演のキャストも良い評価を受けているので、演技面のノイズはなさそうですね。
それぞれのキャラクターに見せ場があり、コメディジャンルとして脚本の評価も良いドラマです。
脚本もしっかりとしているドラマだそうです。

チョルインワンフはtvN屈指のヒット作なので、ジャンルが好きなら見てみると良いドラマですね。
これはもう、ジャンルとキャストが嫌ではないなら間違いはないドラマでしょう。

哲仁王后の感想や口コミのまとめ

肯定的な意見

1. コメディの完成度と笑いのセンス

「哲仁王后」はコメディ要素が非常に強く、視聴者を笑わせるシーンが多いと高く評価されています。特に、現代の男性シェフ、チャン・ボンファン(シン・ヘソン)が王妃キム・ソヨンの体に入り、男性的な言動や下ネタを繰り出すギャップが「爆笑もの」と称賛されています。
「下品だけど品がある」という絶妙なバランスが好評で、シリアスな時代劇に慣れた視聴者にとっては新鮮な驚きだったようです。脚本のユーモアセンスが「天才的」と感じた人も多く、毎話笑いを提供する安定感が支持されました。

2. シン・ヘソンの演技力

主演のシン・ヘソンが、男性的なボンファンと優雅な王妃ソヨンという正反対のキャラクターを一人で演じ分けた演技力に絶賛の声が集まっています。「彼女の表情や仕草だけで笑える」「4つの人格を見事に演じきった」と、視聴者を引き込む力が評価されています。
特に、コミカルな場面と感情的な場面の切り替えが自然で、「シン・ヘソンのキャリア最高傑作」とまで言われるほど。彼女の演技がドラマの成功の大きな要因とされています。

3. 多彩なジャンルの融合

コメディだけでなく、ロマンス、サスペンス、アクション、さらには歴史的背景を織り交ぜたストーリー展開が「飽きさせない」と好評です。「全部詰まってるのにバランスが良い」「ジェットコースターみたいな展開」と、視聴者を最後まで楽しませる構成が支持されました。
特に中盤以降、宮廷内の陰謀や権力争いが加速し、サスペンス要素が強まることで「ただのコメディじゃない深みがある」と感じた人が多いようです。

4. 哲宗(キム・ジョンヒョン)の魅力

キム・ジョンヒョンが演じる哲宗は、表向きは操り人形の王に見えるものの、実は民を想う聡明な人物という二面性が人気を集めました。「哲宗のギャップにやられた」「カッコよさと可愛さが共存してる」と、キャラクターの魅力が視聴者の心をつかみました。
彼と王妃の「ノータッチロマンス」と呼ばれる独特の関係性も話題に。物理的な接触が少ないながらも感情が深まる過程が「新鮮でキュンとする」と好意的に受け止められています。

5. 高い視聴率と人気

韓国での平均視聴率が「愛の不時着」を超え、当初16話の予定が20話に延長されたほどの人気ぶりが話題に。「それだけ面白い証拠」と、視聴率が物語のクオリティを裏付けていると感じる声が目立ちます。
日本でもBSや地上波で放送され、「韓ドラ初心者でも楽しめた」「ハマって一気見した」という声が多く、幅広い層に受け入れられたことが伺えます。

6. 音楽と映像美

OST(オリジナルサウンドトラック)がドラマの雰囲気を盛り上げ、「Here I am」などの曲が感動的なシーンとマッチしていると好評です。「音楽だけで泣ける」という意見も。
朝鮮時代の宮廷を再現したセットや衣装も美しく、「映像が映画みたい」と視覚的な満足度も高いとされています。

7. キャラクターたちの成長

主要キャラクターだけでなく、チェ尚宮やホン・ヨンなどの脇役も丁寧に描かれており、彼らの成長や絆が視聴者の心を打ちました。「チェ尚宮が好きすぎる」「ヨンの一途さに泣いた」と、脇役にも感情移入する声が多数。
特に、王妃と哲宗の関係が徐々に信頼と愛情に変わっていく過程が「心温まる」と支持されています。

批判的な意見

1. 歴史の改変と軽い扱い

「哲仁王后」は実在の人物である哲宗と王妃を題材にしていますが、史実とは大きく異なるフィクションであるため、「歴史を軽く扱いすぎ」と不満を持つ視聴者もいます。特に、哲宗を「無能な操り人形」と描く初期設定が「史実の哲宗を侮辱している」と感じた人も。
歴史好きからは「時代背景が雑」「史実を無視したハッピーエンドが不自然」と、リアリティの欠如を指摘する声が上がっています。

2. 下ネタや過激な表現

コメディの核となる下ネタや現代的な言葉遣いが「下品すぎる」「時代劇に合わない」と受け入れられない人もいました。「家族で見るには気まずい」という意見もあり、視聴者の好みが分かれるポイントとなっています。
また、過激なギャグが「やりすぎ」と感じられ、「品がない」と敬遠する声も一部で見られました。

3. ストーリーの乱雑さ

多ジャンルを詰め込んだ結果、「話が散漫」「展開が急すぎる」と感じる批判があります。特に終盤、陰謀や戦闘シーンが増える中で「コメディの勢いが失われた」「無理やりまとめた感がある」と、ペース配分の不均衡を指摘する声が。
最終回の解決方法についても、「ボンファンが現代に戻るのは唐突」「ソヨンと哲宗の結末が曖昧」と納得できない人が一定数いました。

4. ロマンスの物足りなさ

「ノータッチロマンス」が特徴的である一方、「もっとラブシーンが見たかった」「感情が深まる描写が足りない」と、ロマンスを期待した視聴者からは不満が出ています。
王妃と哲宗の関係が精神的な結びつきに重点を置いているため、「物理的な愛情表現が少ないのが残念」と感じる声も。

5. 視聴者の好みに依存する内容

コメディや時代劇のテイストが独特で、「笑いのツボにハマらないと楽しめない」「人を選ぶドラマ」と評されることがあります。「期待したほどハマらなかった」という意見もあり、全員に受けるとは限らない点が弱点とされています。

6. キャラクターの扱いに対する不満

一部のキャラクター、例えばビョンイン(ナ・イヌ)の結末が「切なすぎる」「報われない」と感じられ、視聴者に消化不良感を残しました。「ビョンインが可哀想すぎて辛い」という声が目立ちます。
また、悪役であるキム・ジャグンなどの処遇が「甘すぎる」と感じられ、「悪がきちんと罰せられないのがモヤモヤする」という批判も。

総評

「哲仁王后」は、コメディと時代劇という異色の組み合わせを成功させた意欲作であり、視聴者を笑いと涙で楽しませるエンターテインメント性に優れたドラマです。
肯定的な意見では、シン・ヘソンの圧倒的な演技力、ユーモアと感動のバランス、多彩なキャラクターたちの魅力が際立ち、韓国での高視聴率や日本での人気からもそのクオリティの高さが伺えます。
特に、コメディが好きな人や軽い気持ちでドラマを楽しみたい人には「一気見必至の傑作」と感じられるでしょう。
OSTや映像美も作品の雰囲気を引き立て、感情に訴えかける力があります。


一方で、批判的な意見からは、歴史の扱いや下ネタ、ストーリーの乱雑さなど、視聴者の好みや期待によって評価が分かれることがわかります。
史実を重視する人や、伝統的な時代劇、ロマンスを求める人には物足りなさや違和感が残るかもしれません。
また、終盤の展開や結末に対する賛否両論も、ドラマの意図をどう受け止めるかに依存しているようです。

総合的に見ると、「哲仁王后」は型破りな設定と大胆な演出で新しい風を吹き込んだ作品であり、そのユニークさが最大の魅力でありつつ、時に議論を呼ぶ要因でもあります。
万人受けするドラマではないものの、コメディと感情のジェットコースターを楽しめる人には強くおすすめできる一作です。
視聴率やファンの熱狂ぶりから見ても、韓国ドラマ史に残る個性的な名作と言えるでしょう。
あなたが「笑って泣けるドラマ」を求めているなら、ぜひ一度試してみる価値があります。