ペントハウス2

21年にSBSで放送された韓国ドラマの「ペントハウス2」です。
主演にユジン、キム・ソヨン、イ・ジア、オム・ギジュンら。

ペントハウス2の視聴率は?

シーズン1は最終回で28.8%を記録している大ヒット作ですね。
月火ドラマ枠から金土ドラマ枠に移動したこともあり、より高視聴率が期待されたシーズン2です。
結果、初回から19.1%というかなり高い視聴率を記録していますね。




2話で20%を突破するなど順調に視聴率を伸ばしました。
12話で自己最高視聴率29.2%を記録し、シリーズ最高視聴率を更新。
最終回13話は25.8%に終わりましたが、それでも金曜日の放送回としては最高の視聴率です。
30%を突破しなかったのは残念ですが興行成功です。

ペントハウス2の評価は?

シーズン2の特徴としてはキャラクターを深堀するストーリーが増えたことがあげられます。
シーズン1の伏線もすぐに回収されるなど、高速展開で評価を上げました。

一方でシーズン1に引き続き、地上波ドラマにしては暴力性が強い点は批判の対象ではあります。
それだけでなくキャラクター崩壊を巡る悪役の美化も指摘されていますね。




シーズン1のMVPとも言われる悪女役のキム・ソヨンですが、彼女の魅力が減った点が残念という声も。
イ・ジアとパク・ウンソクのラブラインも評判が悪いですね。

とはいえ、悪役の活躍が目立ったシーズン1と違い、良いキャラが活躍する展開で好評ですね。
ストーリー的には中だるみもあったようですが、終盤は良い展開で竜頭蛇尾議論もなく終わっています。
シーズン1では酷評されたチェ・イェビンの演技も好評に変わるなど、子役たち(みんな成人俳優ですが)の演技も安定したみたいですね。




シリーズを通じてはシーズン1が最も評判が良いですが、シーズン2も高評価を得ています。
ということなので、シーズン1が好きなら問題なく楽しめそうなシーズン2です。
韓国の国民的大ヒットドラマなので、韓国ドラマ視聴者ならジャンルやキャストが嫌でないなら見た方が良さそうなドラマです。

日本での評判や口コミのまとめ

肯定的な意見

中毒性のあるストーリー展開

視聴者を引き込む怒涛の展開と予想外のどんでん返しが好評で、「見始めたら止まらない」「シーズン1を超える面白さ」との声が多数。チョン・ソジンとチュ・ダンテの婚約パーティーでの逮捕劇や、オ・ユニの逆襲が特に「スカッとする」と評価されている。
スピード感ある展開が「一気見不可避」と感じられ、復讐劇がさらにヒートアップした点が支持されている。

演技力の高さ

キム・ソヨンを筆頭にキャストの熱演が際立ち、「演技力がすごすぎて圧倒される」と絶賛されている。彼女の鬼気迫る演技がシーズン2の魅力を引き上げ、賞を受賞するほどの評価を得た。
子役たちの演技も「癒しでありながらリアル」と称賛され、過激なストーリーの中でバランスを取る存在として高く評価されている。

豪華な映像と演出

ヘラパレスの豪華なセットや衣装が「目を見張る美しさ」と話題に。独特の世界観が「優雅さとドロドロのギャップがたまらない」と視覚的な楽しみを提供し、贅沢な体験が感じられると好評。
スケール感のある演出が、制作費に見合うクオリティとして支持されている。

テーマの深さと社会風刺

韓国の格差社会や教育熱、不動産バブルを背景にしたストーリーが共感を呼び、「富裕層の闇を描いた社会現象」と評価されている。欲望や親心といった感情が描かれ、「現実的な部分が垣間見える」と好印象。
「悪役すら嫌いになれない不思議な魅力」があるとされ、全員が悪人という設定が新鮮だと感じられている。

視聴率と受賞歴

瞬間最高視聴率31.5%を記録し、複数の賞で9冠を獲得した実績がクオリティを証明。「数字が面白さを示している」と、客観的な成功が肯定的な意見を後押ししている。

批判的な意見

過剰なマクチャン要素

「イジメ、暴力、殺人、復讐がやりすぎ」との声があり、過激な展開が視聴者を疲れさせる。特に子供への暴力シーンが「見ていて辛い」と不快感を覚える意見が目立つ。
感情を揺さぶられすぎて「癒しを求めに行きたくなる」と感じる人もおり、疲弊感が指摘されている。

ストーリーの現実離れ

「設定が突飛すぎる」「韓国ドラマの詰め合わせ感」との批判があり、非現実的な展開に辟易する声も。例えば、殺人罪で懲役3年という軽い判決が「笑えるほど現実離れ」とされている。
シーズン1の伏線回収が期待されたが、「新たな謎ばかりで解決が遠のく」と不満が残る。

長すぎるエピソード数

全13話(日本版では26話)と長く、「体力が必要」との声が。シーズン1から見ないと理解が難しい点もハードルで、「途中でリタイアした」という意見もある。
「最後まで見る達成感はあるけど虚無感も」と、長さに比例しない満足感が課題とされている。

キャラクターの倫理観の欠如

「全員悪人で共感しづらい」との指摘があり、善人が少ない世界観に辟易する視聴者も。大人が子供をいじめる描写が「忍びない」と批判されている。
悪役の魅力はあるものの、「倫理観のなさに疲れる」と感じる意見も一定数ある。

シーズン1依存と期待とのギャップ

「シーズン1を見ていないと楽しめない」との声や、「シーズン1の方が面白かった」との比較も。シーズン2で暴走する欲望が「やりすぎ感満載」と、期待を超えすぎて受け入れられない層もいる。

総評

「ペントハウス2」は、シーズン1の衝撃を引き継ぎ、さらに過激さと中毒性を増した作品として多くの視聴者を惹きつけている。
肯定的な意見では、怒涛の展開、キャストの演技力、豪華な映像、社会風刺の深さが際立ち、「沼」「最高すぎる」と熱狂的な支持を得ている。
視聴率31.5%や9冠受賞の実績も人気とクオリティを裏付け、特にキム・ソヨンの怪演や子役の存在がドロドロの中での光としてバランスを取っている点が魅力だ。


一方、批判的な意見では、過剰なマクチャン要素、現実離れした設定、長すぎる尺、倫理観の欠如が課題とされ、「疲れる」「辛い」と感じる視聴者も少なくない。シーズン1への依存度が高く、初見では楽しみにくい点や、シーズン3への期待を裏切る形で勢いが落ちた印象も影響している。
総合的に、「ペントハウス2」はマクチャンドラマの極致とも言える作品で、好き嫌いがはっきり分かれるが、ハマる人には抜け出せない中毒性がある。
感情を揺さぶられたい人や韓国ドラマの濃厚な要素を求める人には強くおすすめだが、心穏やかに過ごしたい人には不向きだ。シリーズ全体を楽しむための鍵となる一作として、視聴者を引き込む力は確かにある。